青ちょびれさん(@kaitei)より頂きました!
どっひゃー!待って♡かわッ…可愛いが過ぎんか…!?!?少し紅潮した頬と不安気な表情がクリティカルヒット!!目元にも美しさと可憐さがギュアッと詰め込められていて…ときめきの炎が燃え盛っています(山火事)プルプルリップにも吸い込まれるッッ!可愛い!そして、着物姿に合わせたサイドポニーにもご注目!オホッ♡この髪型ってうなじが見えやすくて、うなじに色気を見出す江戸時代にはピッタリのお洒落じゃないですか!?
また、この「待ち合わせをしても相手が本当に来てくれるか不安な楸」という素晴らしいシチュエーションに私の妄想が爆発したので、下記に書かせてください!!
江戸時代って今みたいに街中に時計もなければ分や秒の感覚すら知らないので、1~2時間待ちぼうけを食らうっていうのも日常茶飯事だったかと思います。しかも連絡手段がない!こんなん生きていけないわ!(ブチギレせっかち侍)
庶民は基本的に「時の鐘」で時刻を知ります。(2時間ごとでしたっけ?アアン知識不足!)
ほんで!ここでも重要なのが、恋人と逢瀬を重ねるときに「今から一緒に出掛けてくるやね♡」はNGだったはずッ…はしたないという理由だったかな?もう知識ガバガバなんですが、とりあえず逢瀬の約束は現地集合から始ま…るんだったような気がします。それを踏まえて考えると壮大な萌えのエネルギーを摂取できる!しかし、お察しの通り文才はカスなので、文字を羅列してるだけになります。
【春秋】
「七つ下がり(16時頃)の刻までには必ず行く」と言っていたのに、あの人はなかなか来ない。
「春くんが約束を破るなんて…いえ、あのひとに限ってそんなことはしないわ」と信じて待ち続けるも、とうとう日が暮れて来てしまう。「なにかあったのかしら?」「もしかして、忘れてしまったの?」と不安ばかりが募る。沈む夕日と共に私の心も闇に沈んでいくようで。桜の花びらがひとつ、ふたつ、散っていく。言葉にできない寂しさが募る。
半ば諦めにも似た気持ちで溜め息をつく。すると、ふいに聞こえたのは勢いよくこちらへ走って来る足音。ハッとして顔を上げると、逆光の影姿でも分かるあの人の姿が。
「春くん!」
「楸!」
私の名前を呼ぶと同時に強く抱きしめられる感覚。荒い息遣い。
足元には跳ねた泥の跡が見える。あなたのすべてが私の心に落とす影を光に変えてくれる。
「悪かった…こんなに待たせちまって…行く途中、越谷様に呼び止められてな。身体を冷やしてないか?」
「…いいえ、平気よ」
「そうか……その、怒ってはいないか…?」
恐る恐る問う彼の姿がとても可愛くて。皆の前では見せない顔を、私だけが知っている。
「いいえ。必ず迎えに来てくれると信じていました」
私は嬉しさと安堵の笑みを浮かべながら彼の胸に顔を寄せた。
誰よりも温かい腕に抱かれて、一時の幸せに酔いしれる。
どうか許してください、今だけは。
【夏秋】
「昼四つ(朝9-11時)に一本桜の前で。ちゃんとめかし込んで来いよ」と言われたから、新調した舶来品のリボンと手袋を身に着けてきたのに……こんな日に限っていないなんて。
いつもなら私より先に煙草をふかしながら待っているはずなのに、今日はあなたがいない。こんな風に待つのは初めてだわ。たまにはこんなのもいいものね、と咲き誇る桜を眺めながら待っていられたらいいのに…どうしてか、不安ばかりが募る。
昨晩は付き合いで島原に行ってたし、今朝はさくら屋(琴音がいる置屋)の楼主に話があると言って、また島原に行ってしまった。
どうせまた島原の芸妓たちに囲い込まれて離してもらえないのだろうと考えると、何故だかやきもきする。「はぁ…」と溜め息をつくと、「なんつー顔してんだよ」と聞きなれた声が聞こえた。ハッとして顔を上げると、何よりも待ちわびた顔がそこにあった。
彼の息が少し上がっていることに気付いたとき、溢れる嬉しさが込み上げてきたのに。
「…今日は…随分と遅かったのね。また可愛い芸妓たちに囲まれて、満更でもなかったのでしょう?」
ああ、やってしまった。こんな時、雪ちゃんや空蝉さんなら素直に「お待ちしておりました」と笑顔で答えるだろうに。
「は?なに怒って………あー!お前、そういう!は~~、はいはい。あーなるほどね」と一人で納得しては口元を抑えて笑いを堪える彼の様子に「なにがおかしいのよ」とムッとしてしまう。
「そいつを悋気ってんだよ」
まさか、と驚く私をよそに、彼は面白おかしそうに「いいもん見たわ」と笑う。
あなたが嬉しそうに笑うから、すっかり怒る気力もなくしてしまったわ。
【冬秋】
「昼八つ(13-15時)に神社の前で待ちます」と告げてから、ついに夕七つ(16時)。
あの気まぐれな彼のことだ。来ることを期待する方が馬鹿なのだと分かっているけれど……もしかしたら、と僅かな望みを捨てきれずにいる。段々と暮れていく空の色が侘しい。
一人寂しく石段に座る私の隣に寄ってきたのは、一匹のカラス。じっと私を見た後に「アホー」と鳴いて飛び立っていた。
もう!カラスにも馬鹿にされるなんて…ああ、虚しい。本当に阿保らしくなってきた。
「たくさんおめかししてきたけど、見てもらえなかったな……」
落胆しながらも諦めて腰を上げる私の前に映り込むひとつの影。それに気づいて恐る恐る顔を上げる。
「え…!?霙くん…?ど、どうして……」
「何故理由を問う。待つと言ったのはお前の方だ」
「そ、それは…そう、だけど……まさか、ほんとに来てくれるなんて思わなくて」
「………」
ああ、無言になっちゃった。気を悪くさせてしまったかな、どうしよう。
「きょ、今日は来てくれて、本当にありがとう!」
何を言っているんだ、私は。観客に向かって御礼を言う役者みたいになってしまった。
「………」
どうしよう、うんともすんとも言わなくなってしまった。
自分の気持ちばかりが空回りしてしまって、涙が込み上げて来るのを必死に堪える。
「あ、あの…帰りましょうか。日も暮れてきたし……」
「帰るのか」
「え?」
「疲れた。近くの宿を取った」
「…え!?」
彼は外套の隠し(コートのポケット)に両手を突っ込んだまま「行くぞ」と踵を返す。
ふいに鼻を掠めた血の臭い。
ああ…そうか。何故、彼が遅れてやってきたのかを理解した。
石段を下りて遠ざかっていく彼の姿に重なる桜吹雪。何故か攫われてしまいそうで。
「来ないのか」と振り返るあの人の声に、私は弾け飛ぶように彼のもとへと急いだ。
ハア…ハア…楽しかった……(息切れ)めちゃくちゃ素敵なFAを本当にありがとうございました!
Comments